学校では教えてくれない裏の価値観

日常に根ざした事柄を追求して、はっきりといわせてもらいます。

人は心の闇にこそ、生き物としての本質がある。

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世の中を生きる人の大半は、自分の性格の醜い部分をあまり見ようとはしない。
しかし、それが普通なのかもしれない。
確かにその部分は、普段は認識できない無意識下の感情であるから、その時々の自分の感情を冷静に考えたりすることもない人は、わからなくて当たり前なのかもしれない。
しかし、その部分を理解せずに人生を終える人は、きっと孤独で報われ難いものだっただろうと思う。
でも、自らの心の底に秘めた醜い部分に気づかなくても、問題のない世の中であったのならそれでも良かった。
しかし、世知辛いこの現代社会では、いつどこで心無い人に騙されるかもわからないので、この無意識の醜い感情の正体を知ること、それが必ず必要になる事と思う。

なので今回はこの『心の闇』について説明します。

(世の中には、この無意識下の、普段はなかなか見えない醜い感情の事を『心の闇』と表現している方々がいますので、『心の闇』というワードで説明します)
 
心の闇を知ると、世界の歴史は人間の欲望の歴史である事がわかります。
どんなに崇高な理由であっても、掘り下げて見れば、根源は醜い感情の力が働いている事がわかります。
しかし、そんな醜い感情を持っているからこそ、人間は実に人間らしい。
知的生命体であるはずの人間も、所詮動物的本能からは脱することができず、生まれた時から持ち合わせている本能に従って、生きて行かざるを得ないというのを、改めて認識させられます。
もし、あなたが動物的本能の輪廻から脱したいと言うのなら、仏教でいう「解脱」を果たすか、あるいは自殺を選ぶしかないでしょう。
 
本題に入ります。
まず、ふとその時の、自分の心の動きを観想すると、ああ、今現在こういう場面だから、こういう気分になっているのだと、論理的に何個か理由を考えてみましょう。
自分の置かれている状況と、その時の感情を照らし合わせます。そして、なぜその場面でそういう気分になるのかを考えます。
 
例えば、どういうわけか自分はイライラして落ち着きがない時。どうしてこんな気持ちなの?
  1. 自分の仕事がうまくいかなかったから
  2. 同僚はうまいこと、こなしていたから
  3. お腹が減っているから
 
と、簡単にこういう事を考えます。
そして、普段からも自分の感情が揺れ動いた時、同じ方法で考えることで、無意識で反応する自分の心の闇も知ることができるし、原因究明にもなるのです。
そして、世の中の大犯罪の事件でも、自分も状況次第でやってしまうことなのではないかと、世の中の犯罪と自分を切り離して考えず、棚上げせずに見つめることが、心の闇と向き合うには必要な行程です。

なにせ、人というものは状況次第でいくらでも狂ってしまう不安定な生き物だから。

自分がやるはずがないと思い込んでる人は特に、自分の心を観想するという事をしないので、心の動きを察知できず、狂っていることを認識できないので、いつの間にか狂っていたという事になるかもしれません。常に自らの心の動きを観察して、世の中に溢れるマインドコントロールに耐性を作りましょう。
 
ただ、そのような極限状態に陥り狂う事が滅多にないほど、この社会は平和です。
現代の日本は全体的に平和すぎて、命の危険を感じる場面も少ない。だから普通の人にも身近な狂う例をあげるとすれば、恋愛などでしか自分の深層意識の汚い部分を認識できないでしょう。
強い欲望を抱く時、人は冷静さを失いやすい。こんな時にこそ、あなたは自分の心の闇を観想するべきです。自身の醜さを受け止めるべき。浮気だってより良い物を求める本能であって、生物的には当たり前と考えられます。それを批判する価値観も、浮気をされたら困る人達の本能が生み出したものですね。
 
確かに強い欲望には醜い側面がある可能性がある。
しかし、その醜さを誰もが心の底に秘めているし、一生隠し続けるなんて出来やしない。
生きるということは、競争です。誰もが幸せを求めている。
世の中にある幸せとは、限りあるものなので、全ての人には行き渡りません。それでも手に入れたいのなら、他者を蹴落とすことも仕方がないと考えましょう。
自らの欲望を満たすためには、見えないところで起きている不幸も、無視し続ける覚悟がいります。
例えば美味しい肉を食べるという一つの欲望を満たすためだけに、畜産動物は生存を望んでいるにも関わらず、その命を無理やり奪うという工程が必要となります。
あなたは何のために生きている?自分の欲望のため?他者の幸せの為だなんて建前でしょう?それなら、あなたの心の中にある「闇」を認識しなくてはいけません。
自分の心は、綺麗なものなんかではないと、まずはじめに認識してから、あなたは自分の性格と向き合うべきです。
そして世界は、自分と同じく醜い感情を秘めた人間達に支配されているのだから、日本は美しい心の国なのだとか過度な期待はしない事ですね。
世界平和なんて実現不可能なことを理解した上で、自分の力で出来る、可能なレベルの平和を考えるべきです。
理想ばかり掲げて現体制に文句ばかりいい、理想実現のための行動を少しも起こしていない人が、いくら平和を喚こうとも、ほとんどの人は誰も相手にしません。
 
知識は、あなたから夢を奪う。
知恵は、あなたから純粋さを奪う。
しかし、生きることで経験する痛みを知っている分、他者の失敗や苦しみも多少は理解してあげられるかもしれません。
 
何も知らずに何も考えずに生きる人は、人の痛みを認識できない。
そして人の痛みを認識できない人には誰も近づかない。
歳をとって、友人も家族もなく、孤独に死んでいくことがないように、あなたはちゃんと心の闇を知り、人の苦悩を少しでも理解してあげられる人になると良いですね。
なるべく早いうちに気付かないと、間に合わない場合もあるので…