学校では教えてくれない裏の価値観

日常に根ざした事柄を追求して、はっきりといわせてもらいます。

現代社会の心に対する考え方に危険信号。

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現代社会では、うつ病による問題がしばしば取り上げられているが…


うつ病や心のストレスによる不調。
それまでは普通に生きていた人が、度重なるストレスに打ちのめされ挫折し、立ち直れなくなる。
無気力になり、将来に悲観し、自身の存在価値すら疑ってしまい、命を絶つ人だっている。
社会に必要とされるであろう人物になりきれなかった人達は、どうすればいいのだろうか。


そもそも人は、感情で生きている。

このポイントを現代社会は見誤っている。
体は健康でも、心が不健康になったら動けない。その逆もまた同じ。
結果的に、心も体も両方が健康でなくては、人は健康的な毎日を送れないのである。
しかし、現代社会では心の病を軽視しすぎている。
体が健康なら動けないのはただの甘えだと言われてしまう。
「やる気がないなら辞めてしまえ、代わりはいくらでも居るんだ」と言って、そんな風に言われてしまったら、それまで働いてきたのに可哀想な気がする。
それまで苦労を共にして頑張ってきた仲間だろうに、そんな簡単に仲間を見捨ててしまうような会社にすら忠義を尽くせというのは、随分と虫のいい話のように思う。
どうしようもなく辛い時、親身になって話を聞いてくれる上司がどこの会社にも居てくれたら、鬱にならずにどれだけの人が救われただろうか。誰しもパワハラは辛いと思うよ。
社員は会社の宝だというポリシーの会社はもうどこにもないのだろうか。
心こそが人間の根本であり原動力となるのに、体さえ問題無ければ動くのだと思われては話にならない。
うつ病や心の病がこれほど問題視されているのに、現代社会は冷酷だ。

人は機械じゃない。心を無視して動ける生き物じゃない。

…ただ、これからの社会はオートメーション化がどんどん進むし、そういう所で働く機械は心なんて考慮しなくても、物理的な限界を迎えるまではとても従順に動く。
でも、今はまだ人間が働く時代だ。
機械相手の考え方になってしまうような時代にはして欲しくない。
確かに、将来的に人類は理屈を優先できる人工知能に支配されると思う。
元々、人間が人間らしく生きられるために、この社会が存在するのだというのなら、この先の人工知能支配の社会は利益という数字だけではなく、人の心のバロメーターも生真面目に追求できればいいのに。
どうせ働くのなら、誰しも楽しい職場に入りたいと思うのが当然のことだろう?
甘い考えかもしれないが、そこで過ごす上で心の充実さえあれば、そこから人は居なくならないし、ちゃんと真面目に動くし、仮に利益も数字としては少なくなっても、嫌々行って生み出す利益とは違った価値があると思う。
楽しかった思い出の共有が、信頼に繋がる。
何より人は、一人を寂しがる傾向がある。
理由がなくても誰かと会っていたい時もある。
仲間との信頼を実感しながら、共に困難を乗り越えようとすることこそ、人生に華を添えるドラマのような気がする。
お金なんて必要最低限あれば、後は楽しい仲間との楽しい時間だけで充分満たされるかもしれない。

だからこそ小コミュニティーが沢山必要だと思う。


だから理想的な職場がないのなら昭和の偉人達のように、一から作るしかない。
そして、気の合う仲間と共生の道を築いて、楽しく生きていけたら凄い。
これからの時代は、恐らく余計に心のつながりが希薄になるから、敢えてこれからは心のつながりを重要視していた昭和の偉人である松下幸之助本田宗一郎などに習い、再び家族のような会社経営が必要とされていくに違いない。
共に戦う仲間っていうものは、色んな心を満たすいいものだと思う。

心ない現代社会のブラック企業なんぞに、たった一度の自分の一生をくれてやる必要はない。
体と心の両方を大事にできる会社が、昭和の頃のように盛り上がっていってほしい。
それはきっとサークルのような楽しい雰囲気を持っているだろうから、他所からは楽しそうに見えるに違いない。
日本各地、そういう場所を作ることが多くの人の目標や願いになれば、この国の雰囲気は変わると思う。

みんなと共に助け合って生きていきたい。人を大事にしないブラック企業の世話にはならない。